○○年保証!?

〜外壁塗装に大事なのは保証年数の大小ではなくその内容です〜


タイトルを『○○年保証!?』としました。

これは住宅塗装,外壁塗装(塗り替え)に付いていて当たり前、の項目でもありますが、問題はその 内容 です。
施工店から見た裏側を書くと・・・

【メーカーが保証しないものを何故施工店が保証出来るのか】

という事です。

塗料メーカーのうち、メーカーが保証を出してくれるのは 1 社だけです。
自動車ガラスなどでは知れたメーカーだと思いますが、旭硝子社の塗料開発部門にAGCコーテックという会社で開発された『ルミステージ』という製品群がそれにあたります。フッソ樹脂塗料で 10 年の保証を出しています。
ちなみに旭硝子社は、フッソ樹脂塗料の パイオニア になります。
別の言い方をすると、今あるフッソ塗料は全て、このルミステージの 二番煎じ とも言えます。
(真似できないから似たようなもの[4Fなど]を開発)

話が反れましたが、塗装の 保証をする にはそれくらい メーカーも慎重 であると言う事です。

弊社でも当然ながら保証書を発行していますが、その内容は契約したオーナー様ごとに異なるものとなっています。なぜなら・・・

  1. 居宅ごとに塗装前の状態は異なる
  2. 施工する塗料が異なる
  3. 塗装仕様/工法が異なる
というような背景があります。
ほとんどありませんが、場合により保証することが出来ない 事例もあります。

『保証書』が あるから といって 期待した保証が受けられなかった り、保証を適用したい時には その業者が存在しなかった り、あれこれ難しい理由を付けて 保証対象外 にされたりしたという話を聞く事は少なくありません。契約前にはその内容を十分に検討する必要があります。

施工後、数年先まで見通して 意味のある内容 なのかを判断するのです。
唯一のメーカーが 最高グレードの塗料でもたった10年 しか保証していないものを、それ以下の樹脂グレードのもので15年も20年も保証するような事をいう業者がいたら、
冗談抜きでその業者は その時には存在していない 可能性があります。
稀に “全棟5年保証付き” 等という保証を付けている業者も見かけますが、どんな(下手な)施工をしても5年くらいはもちますよ。6年目くらいでチョーキングしたり剥がれたりするかもしれませんが。)

ではなぜ友井塗装はそのような保証をしているのか?

従前塗装したオーナー様からの再依頼などを含めた事後調査の結果、

【この塗料のこの施工仕様ならこの期間は十分に保証出来る】

というような情報を 蓄積 したうえで判断しています。

また、保証出来ないものや保証期間の短いものに関する不具合や問い合わせに対しては、『保証書通り』とするような事では無く、保証期間後も適切に対応させていただいております。

保証期間が過ぎたら損ではないか と思われる方もおられるかもしれません。しかしながら我々施工店の立場で言えば、経過状態や発生要因、事象といった 有益で新たな情報を更に蓄積できるのに対応させていただかない手はありません。すなわち損ではありません。


オーナー様が保証内容を見て判断すべき事は、

【その保証書を発行した会社は、少なくともその保証期間以上実稼動してきた経緯があり、
 今後も営業展開している可能性はあるか】


というところであろうかと思います。

友井塗装店では創業から50年経過しており、この先も愛知県公社と契約しておりますので少なくとも10年以上は塗装サービスを稼動させていただきます。

ちなみに『5年保証』くらいの文言もたまに見かけますが、この住宅塗装というもの。たいていはどんな “下手” な施工をしても5年くらいもちます。近年の塗料はそれくらいよく出来ています。色々な種類の塗料を混ぜたり極端な異配合でも無ければ5年程度でペロっと捲れるような事はありません。
5年保証を掲げているような施工店は、最初から保証する気が無いという事をお察し下さい。