意外と難しくない|塗料の種類

塗料とは、メーカー独自の規格や言い回し,施工仕様や施工店の塗装パックなどがありますが、重要なのは施主様が今後どう過ごしたいか?です。


タイトルに書いた塗料の種類ですが、結論から書くと棲み分け方によって様々にベクトルがあるので一覧にはできません。
ですが、難しい事は何もありません。

塗装営業のプロは、パンフレットに記載の有益な文言や言い回しによって都合の良い提案売り込みを行います。

    都合の良い提案とは(たとえば)
  • 無機塗料なので耐候性が高く塗り替え不要
  • 優れた塗料なのでひび割れも安心
  • 安心塗装パックなら安価に施工

などが挙げられます
ここには、残念ながら施主様の建物に対する思いや今後の計画、予算や気分転換といったその時その時の感情や思いは含まれていません

これはGoogleの「塗装 チラシ」の画像検索結果です(別タブで開きます)。
こういったチラシの中から気になった塗装仕様や塗装屋にあたるのも大いにアリですが、何よりも大切なのはオーナーであるあなたが今後どの様に住まわれたいか?です。
こういったチラシによくあるのはその塗装屋の得意(な材料や工法)です。

本題ですが、塗料の種類とは対象物となる物の

  • (経年)劣化状況[従前の塗装状況を含む]
  • 対象物の素材
  • 塗装に求める耐用年数

くらいで決められます
メーカー(国産)も多くありますが、はっきり言ってどのメーカーを選んでも大差はありません
どのメーカーも(国産塗料なら)優れています。

輸入塗料も優れていますが、日本の風土・気候に合った設計が為されているかは不明です。
輸入塗料がダメと言っているわけではありません ('◇')ゞ
外国産の建材を使った建物や外国人が立てた輸入住宅には合っているのかもしれませんね ('◇')ゞ

少し横道に逸れましたが、塗料とは大きく分けて

  • 水性塗料
  • 油性塗料
以上。

少し簡単すぎました(〃∇〃)
もう少し細かく分類すると下表のようになります。
下表は一般的な比較であり、塗装業者や比較対象とする材料が異なれば変わってくる可能性があります。

 \  水性塗料 評価  油性塗料
 密着性  1層 + 1層 = 2層 <  1層 + 1層 = 2×層(2倍の1層)
 発生臭気  水溶性のため、ほぼ無臭 >  油性のため、溶剤臭
 完成塗膜の表情  ピンホール(気泡)が発生しやすい <  造膜課程で滑らかに
 施工性  扱いやすい >  やや扱いにくい
 安全性  良い(水溶性) >  良くはない(可燃性)
 密着性  悪くはない <  優れる
 耐候性  樹脂(バインダー)による ?  樹脂(バインダー)による
 機能性  悪くない <  優れる
 乾燥性  悪くはない <  優れる
 価格  油性より安い >  水性より高め
 有害性  ほぼ無害 >  溶剤により有害性アリ
 溶媒(希釈液)  水 >  有機溶剤(揮発性)
 保管方法  冷暗所保管 >  冷暗所に加え、火気厳禁
友井塗装店

文字だけだと相関関係がわかりにくいのでベクトルにあらわしてみました。
(一般的な凡例であり、全ての塗料をあらわすものではありません))
※全ては独断と経験です ('◇')ゞ

[施工性]は塗装屋に都合の良いベクトル[性能]は施主様に都合の良いベクトル
ここに[価格]や[新規性]のベクトル、[メーカー]や[信頼性]といったベクトルなどを加味すると複雑で意味不明なプロットになるので、まずは施主様が今後どのように住まわれたいのかを導くつもりであらわしました。
まずはご参考までに。

ちなみに塗装屋を選ぶ際は、どのような下処理をするか?を訊ねてみて下さい。
その中に、以下のような回答が為されれば信用してイイと思います ('◇')ゞ

  • 「まずは大工工事。浮いている箇所やひび割れを修復します」
  • 「次に防水上の観点でシーリングや開口部廻りを修繕します」

塗装屋が言う事ではありませんが、塗装などというものは後回しでも良いんです。
重要なのは、十分に修復したうえで塗装工事に移行しているかどうか?
下手な塗装屋だと、劣化箇所を隠すように上塗りされてしまいます ´Д`

下処理とは、下塗りや研掃の事を言うのではなく「塗装できる状態にする事」と理解して作業する塗装屋にご依頼下さい。