足場代を値引!?

〜足場代、引いたところに、手抜きアリ〜


タイトルを『足場代を値引!?』としました。

家の塗り替えにおいて、幾らかの値引きは検討できますが、まともな見積単価 で積算しているなら合計金額を丸める程度が 常識 と思います。弊社でも契約に際してはできるだけ見直しをしているものの、それでも

『オーナー様やご家族にご協力をいただきつつ、少しでも作業効率を上げるような工夫を検討しながら』

の事です。さて・・・

【足場代を値引きした分の費用はいったい どこ から出るのでしょうか?】

足場代は幾らくらい のものなのか、実例を挙げて試算してみると・・・

  1. 延床面積 40坪(134m2)の2階建てタイプ(下屋根アリ)の住宅の場合
  2. 足場の架面積は 312m2
  3. 昇降階段やメッシュシートを含めて仮設単価を 800円/m2 とすると
  4. 312(m2) × 800(円/m2) = 249,600円
  5. この金額は塗装工職人の日当を ¥20,000 とすると
  6. およそ 13人(工)分 を値引きしようという話
  7. 40坪くらいの住宅を屋根・壁塗装しようとすると塗装職人は20人(工)ほど要しますから
  8. およそ 半数の塗装手間 で作業しなければならなくなります
どのようにしてこの 費用を捻出 するのでしょうか
少なくとも弊社ではこのような値引きは出来ません。

まれに『自社の足場資材を使って自社の社員が仮設するから無料』という話も聞きますが
足場資材にも初期投資費用が掛かりますし、仮設 / 解体するのにも人の手を要します。

順当な費用を 水増し しているとしか考えられません。
その上での『大幅値引き』です。

また、足場を仮設するのにも 適切な資格が必要 となりますが、足場職人でもない者がそれらを保有しているのも な話ですし、

【そもそも “安全な足場” を仮設できるのでしょうか】

想像してみて下さい。
ただ『作業できるだけの足場』と『安全に作業できる足場

『安全に作業できる足場』で作業してはじめて “適切な作業” ができるというものです。
こんな話をすると『プロですから』という声が聞こえてきますが

【適切な仕事を心がけるプロ職人 ほど 安全作業を第一としています】

プロですからなどと軽く言ってしまう業者ほど、ヘルメットを被っていなかったりします。


屋根塗装』で画像検索してみて下さい。 上記はフリーの画像ですけどね。
“もし” 万が一にも足場から落ちて命に関わるような事故を起こした場合、その職人は大変な事になるのは間違いありませんが、オーナー様はどうでしょう?

他人が事故を起こしたその住宅に住まい続けるのは気持ち悪くないですか?】

屋根塗装なら塗り重ねるほど(完成が近づいて仕上がるほど)に足元は 滑りやすく なります
どんな仕事をどのような管理体制のもとで完了するかという事も大事ですが、安全第一であることがなによりも優先して管理されるべき工事の中で足場費用を削るような事は出来ないはずです。
検索画像に出てくるようなヘルメットしないなどというのは 論外 です。
(よくもまあ恥ずかしげも無くアップロードされているなと感心します / 見た感じだと勾配6寸近くのかなりの急勾配の様で屋根足場もありませんけど
 ̄□ ̄;)